カナダで自営業者(セルフエンプロイ・法人)がモーゲージを組むには?
- natsukigash
- 2月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2月10日
カナダで自営業者(セルフエンプロイ・法人)の場合、モーゲージが組みにくいと思っていませんか?
カナダで自営業をしている場合、モーゲージを取得するのは雇用されている場合よりも少し複雑に感じるかもしれません。しかし、正しい情報を知り、必要書類を準備すれば、モーゲージの承認を受けることは十分に可能です。
この記事では、自営業者がカナダでモーゲージを取得するための重要なポイントについて解説します。

自営業者がモーゲージ申請で直面する課題
自営業者の税務申告書(タックスリターン)には、経費や税金控除が記載されており、実際の収入が低く見えることがあります。そのため、一般的なモーゲージの審査基準では、自営業者の収入が正確に反映されない場合が多いです。これを解決するためには、自営業者向けのモーゲージが必要になることがあります。
自営業の収入を審査する3つの方法
従来型の収入
ほとんどの自営業者は、税務申告書(T1)を基にした収入確認が求められます。法人の場合、T4の収入証明、個人事業主の場合、T1のビジネスネットインカム(税引後収入)の過去2年間の平均を基に確認します。
非従来型の収入
事業の財務諸表や6カ月~1年分のビジネス用銀行口座取引証明書で審査します。
所得証明なし
上記の方法で収入証明が不十分な場合、収入証明を提出せずにモーゲージを審査することも可能です。この方法は、主にプライベートレンダーを通じて利用されます。
事業収入の安定性がカギ
モーゲージの申請において最も重要なのは、事業収益・収入の安定性です。そのため、従来型で審査する場合は、最低でも2〜3年分の事業収入の履歴を提供することが求められます。
申請に必要な書類は、事業形態によって異なりますが、一般的に以下の書類が求められます:
確定申告書(T1 General):過去2年分の個人の税務申告書
事業財務諸表:損益計算書、バランスシート、T2(法人の場合)
Certificate of Incorporation(会社設立証明書)(法人の場合)
GST/HSTアカウント番号
過去2年分のNOA(未払いの税金があるか確認)
Statement of Business or Professional Activities (個人事業主の場合)
よくある質問 カナダ在住で日本でビジネスをしている場合 カナダの永住権を取得しており、カナダ在住で日本でビジネスをしている場合、カナダの法律に従い、居住地であるカナダで確定申告を行っていれば、モーゲージの審査に通ることは十分に可能です。 カナダでは職業差別はありません You tuber、インフルエンサー、どのような職業でも、収入が安定しており、事業として成り立っていることを証明し、カナダでタックスリターンを行っていれば、モーゲージの審査に通ることは十分実現できます。 |
自営業の場合、どれだけ頭金を用意する必要がある?
自営業者の場合、頭金は最低でも10%以上を準備することが望ましいです。非従来型の収入で審査を行う場合は、20%以上の頭金が必要となります。
また、事業主の場合、親族からの贈与を頭金として使う場合や、ビジネス口座から頭金を捻出する場合、制限が異なることがあります。
法人の場合、給与か配当か?
法人の場合、収入を給与所得として申告するか、配当所得として申告するかによって、モーゲージ審査の際に提出する書類が異なります。給与所得の場合はT4を、配当所得の場合はT5を提出する必要があります。
配当所得には税率が低いというメリットがありますが、一部の経費を収入に再計上できないため、計画的に税務を進めることが重要です。
まとめ
自営業者の場合、モーゲージを組むには、単に収入額だけでなく、事業の安定性や経費の管理が重要です。金融全体のキャッシュフローや節税戦略を視野に入れて、賢くモーゲージを組むことがカギです。自営業者の形態(個人事業主、パートナーシップ、法人)に応じて最適なアドバイスを行っていますので、ぜひご相談ください。
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