頭金(ダウンペイメント)のオプションについて
- natsukigash
- 2022年7月29日
- 読了時間: 3分
更新日:1月20日
カナダで家の購入を考えたとき、まず頭金(ダウンペイメント)をどのくらい払えるのか、どこから資金を調達するかを決めることが、重要な最初のステップになります。カナダで、利用できるダウンペイメントはどのようなものがあるのでしょうか?オプションをご紹介します。

カナダの最低限必要な頭金(ダウンペイメント)の額は?
カナダでは、必要最低限の頭金(ダウンペイメント)の額は、購入物件価格によって、異なってきます。
購入物件価格 | 必要最低限の頭金(ダウンペイメント) |
$500,000 まで | 5% |
$500,000 ~$1,500,000 | 始めの$500,000に対する5%と、残りの$500,000を超えた額に対して10% |
$1,500,000 以上 | 金融機関によって規定が異なります(*以下に補足) |
上記の補足として、物件購入価格が$750,000場合、詳しい内訳をすると
$500,000×5%=$25,000 と $250,000×10%=$25,000合わせて、$50,000必要になります。
*物件価格が1.5ミリオン以上の場合、頭金(ダウンペイメント)については、各金融機関が設定するSliding Scaleによって異なります。また、価格帯が同じでも物件ごとに状況が変わりますので、詳しく知りたい場合は、こちらにお問合せください。
頭金(ダウンペイメント)の額によって影響される3つのこと
1. 購入可能物件の予算が分かります。
2.月々の支払金額が変わってきます。
3. 頭金が20%以下の場合、カナダ政府プログラムの、CMHC(住宅保険ローン)が必要になります。
頭金(ダウンペイメント)として、使える6つのオプション
1. 所有している物件を売って頭金にする。
2. 銀行の預金(セービング・チェッキング)
過去90日の銀行取引明細書(Bank Statements)が必要になります。その理由は、カナダでは、マネーロンダリングに厳しく、ある一定の金額以上の振り込みがないか、確認されます。
3. ギフト
近親者からのギフトとして、受け取ったお金を頭金(ダウンペイメント)としても使えます。近親者とは、親、祖父母、兄弟、子供にあたります。また、そのお金がギフトである(返済しなくてもいい)という、ギフトレターのサインが必要になります。また、友人などから貰うお金は、返済しないといけないお金=負債とみなされ、ギフトダウンペイメントとして、利用できません。
また、金融機関によって、頭金の何%までギフトととして使えるという基準が変わってきます。
4. 借りる
条件によっては、ダウンペイメントの一部を借りるということも可能です。
5. 投資信託、株、GIC、TFSAなど
こちらも、預金と同じく、過去90日の取引明細書が必要になります。
6. RRSP
RRSPも、ダウンペイメントとして利用できます。
First Home buyerの場合、Home Buyer's Planとして$60,000までがペナルティなし(非課税)で、引き出しが可能です。(*2024年4月より$35,000 から$60,000へ変更)
では、First Home buyerではないが次の家の購入を考えている場合、このHome Buyer's Planはもう一度利用できるのでしょうか?

答えは、”使えます”。ただし、以下の条件を満たす必要があります。
ー 購入した家を売却し、4年以上経っているいること。
ー 最初の購入で利用した、RRSPの借り入れ額を全額返済していること。
カナダ政府は、First Home buyerが家の購入をしやすくするために、2回目の条件は、政府が意図的に条件を厳しくしています。
いかがでしたでしょうか。重要なポイントは、それぞれの金融機関によって、ダウンペイメイントの規定も変わってきます。自分が利用している銀行で断られても、他の金融機関では違った結果になる場合もあります。あきらめずに、モーゲージブローカーにご相談ください。
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