「金利」だけで選んでいませんか?ライフプランに合わせたモーゲージ選びのポイント
- natsukigash
- 7 分前
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モーゲージを選ぶ際、多くの方が「金利の低さ」ばかりに注目してしまいがちです。しかし、もしも途中でモーゲージを解約しなければならなくなった場合、高額な違約金が発生することもあります。そうなれば、低金利で得たはずの節約分が帳消しになってしまうことも。
だからこそ、金利とあわせて「違約金」についてもしっかり比較することが重要です。

金利と違約金のバランスをどう考える?
低金利 × 高い違約金 毎月の支払いは抑えられますが、モーゲージを途中解約する際に多額の違約金がかかる可能性があります。
やや高めの金利 × 低い違約金 多少支払いは増えますが、将来的にモーゲージを柔軟に見直すことができ、安心感があります。
どちらが良いかは、今後のライフプランによって異なります。
違約金の少ないモーゲージが向いているケースとは?
将来の予定がはっきりしていない場合や、数年以内に大きな変化が予想される場合は、「違約金が低いタイプ」のモーゲージが適している可能性があります。
たとえば:
転勤・キャリアの変化:数年以内に異動や転職の可能性がある
家族構成の変化:今は小さな家でも、将来的に広い家が必要になるかもしれない
離婚や別居の可能性:大きな人生の変化により、住まいの見直しが必要になる場合
投資用物件の購入:不動産投資を試してみたいが、短期間での売却や借り換えの可能性もある
このようなケースでは、途中でモーゲージを見直す可能性が高いため、高額な違約金が発生するリスクを避けたほうが安心です。
モーゲージ違約金の仕組み
モーゲージ契約では、金融機関は「契約満了まで借り続けてもらえる」と見込んでいます。途中で解約されるとその分の利息収入が減るため、それを補填するための違約金が発生します。
モーゲージの違約金の計算方法は2種類あります。
モーゲージの種類 | 違約金の計算方法 |
変動金利 | *通常 金利3カ月分 |
固定金利 | 3カ月分の金利もしくは、IRD x モーゲージの残高 x 残りのターム数どちらか大きい方 |
*レンダーによっては、元本+金利の3カ月分など、計算方法が異なる場合があります。
特に注意すべきは「IRD(利率差調整金)」と呼ばれるタイプの違約金。これは、契約時の金利と、解約時点で同じ残り期間の金利との差によって計算されます。
例:
5年間の固定金利5%でモーゲージを組み、3年目で解約した場合
現在の2年固定金利が3%だった場合→ 金融機関はこの2%の差に基づき、失われた利息を補填するための違約金を請求します
このような場合、違約金が $10,000~$30,000 になるケースもあります。
だからこそ、「金利」だけでなく、「将来的に違約金が発生する可能性」も含めて、モーゲージ契約を慎重に検討することが大切です。
自分にとって最適な選択とは?
もし長期的に同じ家に住み続ける確信があるなら、金利が低く違約金が高いモーゲージでも問題ないかもしれません。
しかし、将来の計画に不確実性がある場合は、少し金利が高くても、柔軟に対応できる違約金の少ないモーゲージを選ぶことで、後々の出費を抑えることができます。
モーゲージを選ぶ前に考えたい4つの質問
現実的に、今の家にどのくらいの期間住むつもりですか?
数年以内に転勤・引越しの可能性はありますか?
結婚・出産・離婚などの大きなライフイベントが予想されますか?
万が一、途中でモーゲージを解約する必要が出たとき、高額な違約金を支払う覚悟はありますか?
モーゲージは長期の契約ですが、人生は常に予想通りにいくとは限りません。だからこそ、「今の条件」だけでなく、「未来への備え」としてのモーゲージ選びが重要です。
まとめ
「自分にはどのタイプのモーゲージが合っているのかわからない」「将来のことを考えると不安…」という方もご安心ください。ライフプランや不安に寄り添いながら、最適なモーゲージ選びをお手伝いします。
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