プライベートレンダーとは?銀行との違いとメリット
- natsukigash
- 2月28日
- 読了時間: 4分
プライベートレンダーは、個人や投資家の資金を使ってモーゲージを提供する金融機関です。従来の銀行やノンバンク系レンダーが求める厳格な審査基準に必ずしも従う必要がなく、柔軟な融資が可能です。
ストレステストがなく、信用スコアや収入源が厳しく問われることも少ないため、審査のハードルは低くなります。融資の可否は、主に不動産のエクイティ(資産価値)や物件の状態・立地によって決まります。
しかし、このような柔軟な条件にはコストが伴います。金利や手数料が高くなる傾向があり、長期的な財務リスクも増加しますので、利用する場合はよく理解しておくことが大切です。
それでは、以下にメリット&デメリットなどをまとめてみました。

プライベートレンダーの審査基準
プライベートローンの承認において、主に重視されるポイントは以下のとおりです。
✅ 不動産のエクイティ(資産価値)(ローン・トゥ・バリュー比率が低いほど有利)
✅ 物件の価値・状態・立地(担保としての価値)
✅支払能力の見込み(高い金利や手数料を支払えるかどうか)
✅ 信用情報や収入(銀行ほど重視されないが考慮される場合もあり)
こんな人がプライベートローンを利用
✅ 短期的な資金調達が必要(3か月~1年の短期ローン)
✅ 新しくカナダに移住したばかりで収入履歴がない
✅ 信用スコアや収入に問題があり、住宅を購入・維持したい
✅ 高金利の借金を一本化したいが、第一抵当権のモーゲージは低金利のまま維持したい
✅ 売却準備のために時間が必要
✅ 審査に時間をかけられない(銀行より規制が少なく、最短1日で承認されるケースも)
✅ 家の建設費を借りたい
意外と知られていないプライベートモーゲージのメリット
プライベートモーゲージには、あまり知られていないメリットがいくつかあります。ここでは、その代表的なポイントを紹介します。
1. 償還期間が長い(35年~40年の選択肢も)
プライベートモーゲージでは、場合によっては35年~40年の長期償還期間を選べることがあります。これは主に借り手の信用状況や融資元の方針によりますが、一般的な銀行のモーゲージに比べて柔軟性があるため、長期的な返済計画が立てやすくなります。返済額が軽減されることで、資金繰りに余裕を持つことができる点が大きなメリットです。
2. 支払いは金利のみ可能
初期段階では、元金の返済を避け、金利のみの支払いが可能な場合があります。このオプションを選ぶことで、初期の返済額が軽減され、資金繰りの負担が少なくて済むことができます。特に、短期間で物件を売却予定の人や、急な資金調達が必要な場合に有効です。
3. モーゲージは必要なく、ブリッジローンだけを組むことができる
モーゲージは必要ない場合、ブリッジローンだけを組むことも可能です。ブリッジローンは、物件を売却する前に新たな物件購入資金を確保するための一時的な資金調達手段です。売却予定の物件に対する支払いを一時的に補完することができ、スムーズな物件購入をサポートします。
4. 短期間のみ利用したい場合、金利を少し上げることで手数料が免除になるレンダーもある
プライベートモーゲージの中には、短期間のみ利用する場合、金利を少し上げることで手数料が免除になるレンダーもあります。これにより、契約時の初期費用を抑えることができ、短期的な資金調達をしたい場合に有利に働きます。特に、急いで資金を調達する必要がある方にとっては、手数料免除のオプションは大きなメリットです。
プライベートモーゲージのデメリット
1. 高金利・高手数料
プライベートモーゲージは、従来のモーゲージに比べて金利が高く、7~10%以上になることもあります。また、手数料が2%〜3%程度かかる場合もあります。
2. 更新が保証されていない
プライベートレンダーは、モーゲージ更新を保証していません。契約終了時に他の融資先を見つけられないと、最悪の場合、物件を手放す必要が出てくることもあります。
3. 契約内容に注意が必要
契約書には細かい条件が含まれていることが多いため、必ず弁護士に内容を確認してもらうことが推奨されます。支払い遅延や契約更新時の条件変更によって、コストが大幅に増える可能性もあります。
プライベートモーゲージが適切な選択肢かどうか、状況に合わせて最適なプランをご提案します。お気軽にご相談ください!
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