変動金利 vs. 固定金利:2025年のモーゲージ選びはどうする?
- natsukigash
- 2月21日
- 読了時間: 3分
2024年末にかけて、カナダ銀行のプライムレートが利下げを進める中、モーゲージ市場にも大きな変化がありました。特に、5年変動金利の選択率が急上昇し、これまでの5年固定金利を大きく上回る結果となりました。この変化を受けて、2025年に向けたモーゲージ選びのポイントを見直してみましょう。

変動金利の人気が急上昇
2024年12月におけるモーゲージ選択割合は以下のようになっています:
5年変動金利 — 41%
5年固定金利 — 15%
3年固定金利 — 24%
通常の経済環境では、約60%の人が5年固定金利を選ぶため、今回の変動は非常に大きな変化です。変動金利への関心が高まっている理由は、金利の低下が期待される中で、長期的に有利に働く可能性があるからです。
変動金利のメリットとは?
変動金利を選ぶ理由は、以下のような点が挙げられます:
キャッシュフローを増やすことができる:調整型変動金利(ARM:一部の銀行・モノラインレンダー)を選んだ場合、カナダ銀行の利下げに伴って月々の支払い額が減少します。
返済期間の短縮:VRMと呼ばれる変動金利を選択した場合(殆どの大手銀行は固定支払い型変動金利です)では、月々の支払に変化はありませんが、金利が下がることで返済期間が短縮され、元本返済が早く進みます。
長期的な節約:歴史的に、変動金利は総支払額を抑える傾向があります。通常、変動金利は固定金利よりも0.25%〜1.0%低いため、長期的には節約効果が大きくなります。
固定金利への変更も可能:ターム内であれば、ペナルティなしで固定金利に変更できる場合もあります(ただし、逆に固定金利から変動金利に変更する際にはペナルティが発生します)。
ただし、変動金利には市場の変動に伴うリスクがあることも考慮しなければなりません。
金利が急上昇する局面では、予想以上に支払い額が増える可能性もあるため、慎重に判断する必要があります。
短期固定金利で不安をカバーする選択肢
市場の不安定さを考慮し、短期固定金利を選ぶ人も増えています。特に、次のような理由で短期固定金利が注目されています:
3年固定金利:5年固定金利よりも早く金利が下がるタイミングで更新できる可能性があり、変動金利のリスクを避けつつ、低金利を享受することができます。
また、6カ月のOPENモーゲージから、1~2年の固定金利という超短期のモーゲージもあります。
変動金利 vs. 固定金利:どちらを選ぶべきか?
変動金利を選ぶ心理には、**FOMO(機会損失の恐れ)**が影響しています。金利が下がるタイミングで変動金利を選ばなければ、後で後悔するのではないかという不安が選択を難しくすることがあります。一方で、固定金利を選ぶことで得られる安心感を重視する方も多いです。特に、予算管理に不安がある場合や、将来的な金利上昇を避けたいと考える方にとって、固定金利は安定感を提供する選択となります。
自分に合ったモーゲージを選ぶために
リスク許容度:金利が上昇するリスクを受け入れられるかを判断することが大切です。
ライフプラン:収入や支出の予測に合わせて柔軟に選ぶことが必要です。
金利動向の予測:今後の金利動向に注意し、最適なタイミングで選択しましょう。
モーゲージ選びで悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。ライフスタイルに合わせた最適なモーゲージを一緒に見つけましょう!
Comments